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2007年 12月 31日

移転のお知らせ

2007年度が始まり、2007年のメジャーリーグのシーズンが開幕しました。
そういうわけでもないのですが、この「page4」も心新たに移転したいと思います。
このページ自体はしばらくの間残しておきますが、順次、一部の過去の記事を
新しいページへ移していく予定です。今後は以下のページでお楽しみください!

page4 Version2

# by nono_aibon | 2007-12-31 23:59 | 雑記
2006年 11月 17日

特効薬探し~Week10マンデーナイト バッカニアーズ@パンサーズ~

特効薬探し~Week10マンデーナイト バッカニアーズ@パンサーズ~_b0037148_1715794.jpg

NFL=パンサーズ、バッカニアーズに逆転勝ち(ロイター) - goo ニュース
Second-half surge lifts Panthers, 24-10(NFL.com)
Carolina sees room for improvement(ESPN)


 [シャーロット(米ノースカロライナ州) 13日 ロイター] 米ナショナルフットボールリーグ(NFL)は13日、
パンサーズ―バッカニアーズ戦の1試合を行い、パンサーズが24―10で逆転勝ちした。

パンサーズは前半を0―7のビハインドで折り返したが、第3クオーターに17得点を挙げて逆転。
第4クオーター終盤にWRスミスが36ヤードのTDレシーブを決めた。

パンサーズのQBデロームはパスで240ヤード、2TDをマーク。スミスは8レシーブで
149ヤード、1TDを記録した。

パンサーズは5勝4敗。バッカニアーズは2勝7敗となった。


この記事だけを読むのは非常に楽ですが、実際にこの試合を見ていたら結構辛かったです。何しろどちらのオフェンスも
思うように前へ行かないのです。なぜだろうかと考えてみたら、反則が多めでそこで試合の流れた断ち切られてしまったこと、
そして特に前半、どちらもぜんぜんランオフェンスが出ていない、いやむしろランを選択することすら少なかったことにあるようです。
特にバッカニアーズは、急造の新人先発QBであるブラッド・グラコウスキに経験を積ませたかったのか、2年目のRBである
カーネル・ウィリアムズ(a.k.aキャデラック)を走らせることなく、パス、パス、パスというちょっと単調な攻撃でした。たまにウィリアムズが
ボールを持ったと思ったらファンブル。攻撃のリズムというものが失われていたように思えます。

「購入」2年目のキャデラックは、どうもジョン・グルーデンHCのオフェンス構想から外されているとの声もあるようですが、こういう選手が
他のチームに移ると、ものすごい活躍をするものです。いっそのこと、機器がさび付く前にどこか違うチームで活躍するところが見たいようにも
思えてきます。

一方で、単調なバッカニアーズに襲い掛かったのは後半出てきたパンサーズでした。パンサーズ、特にオフェンスは、前半は観客も
普通にブーイングを浴びせるくらいな精細のなさと消極的なプレイ選択でした。でもそれを救ったのはやはり89番のスティーブ・スミスと
90番のジュリアス・ペッパーズでした。スミスは娘に風邪をうつされて吐き気味だったというか実際に吐いていたようですが、
「これで家族を養っているんだぞ」というハングリ精神でパスをキャッチし、エンドゾーンへ走りこみ、グルーデンの気分を害する
「病原菌」になりました(グルーデンが試合後に "I'm just sick about the outcome of the game" とコメントしていますが、
これがスミスの健康状態と引っ掛けていたかは不明)。

一方のペッパーズは、ちょうど自分の前にいたオフェンスラインがルーキー2人ということも合ってか、ほぼ抑えられることもなく、
グラコウスキにプレッシャーを浴びせ、4サックを奪うことができましたし、グラコウスキが逆サイドに走ろうもんならば、両ラインの
攻防を横目で見ながらグラコウスキの前へ走りこもうともしていました。こうした動きが2つのインターセプトにも繋がったと思います。
もちろん、それだけプレッシャーを浴びせたからこそ、ペッパーズは自分のヘルメットにボールを当てられもしました。

休み明け、後半の初戦でもあったパンサーズは、それこそ試合の後半で調子を上げて逆転勝利を収めたわけですが、
今シーズンのスーパーボウル進出の声が高いパンサーズという見方をすれば、ちょっと物足りなさがあるのは否めません。
ただでさえタフなNFCサウスにおいて、今年はセインツがここまで好調さを維持しているだけに、スミスやペッパーズの
がんばりや、QBジェイク・デロームのガッツだけではどうしても勝ち続けるのは難しいでしょう。この先のスケジュールを見ると、
どれも一筋縄では勝たせてくれない相手ばかりが並んでいます。おまけに最後の2週が敵地でのファルコンズ戦(現地12/24)と
セインツ戦(現地12/31)というのがまた泣かせてくれます。

でも、今のパンサーズは例えばコルツやペイトリオッツのような緻密な作戦で勝ち上がるよりも、負けん気とガッツ、そして
HCジョン・フォックスの「オヤジ肌」という、戦術には表れないところで勝ち上がるチームのようにも思えてきます。恐らく、例えば
コルツではなくてパンサーズを推す評論家も、選手層を評価する一方で、心の隅ではそうしたところを評価しているはずです。
そうしたパンサーズが最も必要とする特効薬は、マイク・ラッカーが言うように「勝ち続けること」というあまりにもシンプルだけど
最も大事なことなのかもしれません。

# by nono_aibon | 2006-11-17 17:08 | NFL
2006年 11月 16日

"parity"再考

Seattle sacks Oakland 16-0 in the rain(NFL.com)
Parity a thing of the past in NFL?(ESPN)


先週の試合になってしまいますがひとつ取り上げます。

そうはいいつつ、取り上げるほどの内容ではない試合でした。何しろレイダースのオフェンスラインがあまりにも弱すぎて、
試合になりませんでした。いくらQBを変えたところでも、そのQBを守るオフェンスラインがあれでは1stダウンの獲得すら
難しいのです。この前の週、レイダースはスティーラーズ相手に勝利しましたが、そのときもオフェンスはたったの98ヤードしか
獲得できませんでした(ディフェンス陣のがんばりで勝利した試合でした)。QBが9回もサックされて、フィールドに埋もれるのも
うなづけます。そして、レイダースはNFL史上初のマンデーナイト同一シーズン2連敗、それも2敗とも完封負けという
不名誉な結果を生みました。

こんな試合を見せられてしまったら、今のNFLに"parity"が存在するのかどうかという疑問が浮かぶこともうなづけます。
日本のプロ野球でも一昨年ぐらいには"parity"ということが言われていました(今はそうした議論はどこへ行ったのか?)。
日本において"parity"は「勢力均衡」と訳されることが多いです。リーグ内で飛びぬけて強いチームを作ることなく、
どのチームも優勝を狙うことができるチャンスがある状態が勢力均衡です。

しかし、ちょうど折り返し地点でもある9週目が終わったところで、まだ負けがないコルツ(Week10にも勝利し、
未だに無敗)を含めて8チームが6勝以上を上げている一方で、レイダースやスティーラーズを含めた13チームが
3勝以下という開きが出ています。それでも、2002年のエキスパンション以降では、昨シーズンよりもまだマシらしいのです。
昨シーズンの同時期には、6勝以上のチームが8つ、3勝以下のチームが14あったとのことです。

一方で、Week9までの128試合のうち、フットボールでは接戦とされる7点差以内の試合が45.7%、3点差以内の試合は
26.8%あった一方で、29試合が(29%ではないところもある意味言葉のあや?)20点差以上(この中にはレイダースが
マンデーナイトで完封負けしたWeek1の試合も含まれます)、9試合が30点差以上、2試合が40点差以上、厳密に言うと
41点差で決まっています。(Week4の49ers@チーフスと翌週のジェッツ@ジャガーズ。どちらも41-0でホームチームが
勝っています。)

ディベート国家のアメリカですので、こうやってあれやこれやと数字を並べ立てられて「どうだ、NFLの勢力均衡は失われつつ
あるんだよ!」と納得させられるかもしれません。しかし、これは大前提が間違っていると思います。スポーツで戦う以上、
どういった形であるにしろ、勝ち負けは必ず起こるのです。仮に今シーズンの勝ち負け数が同じで、全てが7点差以内の試合だったら、
それは勢力均衡だと言えるのでしょうか。逆に、全体的に5割に近い成績のチームが混在しているにもかかわらず、その多くの
試合が20点差以上で決まっているのであれば、それも勢力均衡とは言えないでしょう。

そもそも、勢力均衡を目的としたところで結果がそれに付いて来るということはありえないのです。もちろん、勢力均衡の理想の下、
ドラフト制度やサラリーキャップ、FA制度が整えられているのですが、それを上手く使いこなせるかどうかというチーム力に
差がある以上、何らかの格差は絶対に生まれます。そう考えれば、例えばレイダースが負けが多いのは今のNFLが"disparity"
だからではなく、NFLが"parity"を支えるハードを用意しつつも、レイダースがそれを上手に使いこなせないからなのでしょう。
逆にブルックスが去った今年のセインツは、このハードソフトを上手く使いこなしてディビジョン首位に立つことができています。
ある程度の制限が課された中でチームを強くすることは本当に難しいのです。

# by nono_aibon | 2006-11-16 18:05 | NFL
2006年 11月 15日

week10 ~チャージャーズ@ベンガルズ~(from"最強コンビ!!")

week10 ~チャージャーズ@ベンガルズ~(from\"最強コンビ!!\")_b0037148_15272768.jpg

Chargers outscore Bengals in 49-41 win(NFL.com)
Tomlinson knows the score(ESPN)


今シーズン開幕前にはイッパイ期待を集めていたベンガルズはいったいどうしちゃったのでしょうか?
開幕ダッシュにこそ成功したものの、ここにきてもたつきが目立っています。オフェンス力は十分に
あることは証明済みですが、どうもそのオフェンスをいかに機能させるかが問題のようです。

1stQはベンガルズらしいオフェンスを見ることができました。ファーストダウンを獲得するのすら
やっとなチャージャーズを尻目に、簡単にパスを通し、3つのTDドライブを展開しました。チャージャーズの
ディフェンスがチャド・ジョンソン(a.k.a"Ocho Cinco")などのレシーバーへのマークがやや手薄に
感じられた時間帯でしたので、ここでドーンと行ったのは正解だったと思います。ただこのときの印象が
強く残りすぎたようにも思えました。2ndQに5分近くかけてのドライブでTDを上げていたのですが、
このドライブに関してはあまり印象がありません。

後半になると21点差を付けていたはずのベンガルズが一気に劣勢に立ち始めました。そのようなときには、
間が悪いかのように反則が出てしまうものです。最初のオフェンスシリーズで1stダウンを獲ったと思ったら、
トリッピングで罰退。その後のチャージャーズのオフェンスでは、フィリップ・リバースが故意に投げ捨てたかと
思われたところ、アントニオ・ゲイツが掴まれ倒されたとみなされてホールディングで相手に1stダウンを
与えてしまいました(その後TDへ繋がります)。ちなみにこの試合ではほとんどスクリーンパスが
見られなかったのですが(そこに気づくNHKの黒氏アナも渋すぎですが)、恐らくこの反則でのプレイは、
この試合唯一というくらいのスクリーンパスになったはずです。

いずれにしろ、チャージャーズが正にチャージし始めたころになると、まだ28-14でリードしているにも関わらず、
CBSが映し出すベンガルズファンは何だかグッタリとしている人が出てきてしまいます。恐らくさらにガッカリと
させられたのが、ベンガルズの3-and-outとミスパントの後に訪れた46ヤードの一発TDです。1stQ終了間際の、
チャド・ジョンソンへの一発TDとほぼ同じ場所から始まったシリーズで、チャージャーズのオフェンスコーチ陣は、
「ここだ!」と思ってひとつ勝負に出たのでしょう。

そしてチャージャーズが偉かったのは、その後のベンガルズのドライブを3点で抑えたことです。キックオフリターンで
いいフィールドポジションを獲得しながらも、大きく引き離すチャンスを摘んだところは大きかったですし、勢いに乗る
チャージャーズオフェンスが、その後のシリーズでまたTDを上げるきっかけを生みました。同時にここで3点しか奪えず、
相手にTDを与えたことが、31-28でリードしているにもかかわらず、もう一度パーマー-ジョンソンの一発TDパスを
生んでしまったのかなと思います。どんな形であれリードしており、まだ試合時間もある中で、恐らく狙いすませた
ロングTDパスをしなくても、じっくりと攻め込んだ方がよかったのではないでしょうか。不満を募らせていた
ベンガルズファンはここで喜びを爆発させましたが、ここから後はベンガルズの見せ場はほとんどありませんでした。

むしろここから先はチャージャーズとラディニアン・トムリンソンの時間でした。2回のTDランとトムリンソンの
ランを軸にしてじっくりと攻めるチャージャーズが、ベンガルズに反撃のチャンスらしいチャンスを与えることが
ありませんでした。42-41と1点差になっても、チャージャーズには焦った様子が見られませんでした。それは、
QB先発1年目のリバースが、ディフェンス陣に追っかけられながらも「冷静に」パスを投げ捨てるところや、
ブランドン・マヌマルーナという難しい名前のTEを我慢して探し当てて易しい5ヤードのTDパスを投げる場面
(それもスクリーメイジラインを横目で感じながらのパス)なんかを見ても明らかでした。

結果は49-41という「マンガか何か」(トムリンソン談)のような試合でしたが、チャージャーズの選手たちは、
今自分たちは何をすべきかをパニックにならずに行うことができたと思います。恐らくチャージャーズのケミストリーは
ここ最近でも最高の強さがあるのではないでしょうか。一方のベンガルズは、先週の試合でもWRクリス・ヘンリーが
ジャンプしてパスを獲らなかったことにパーマーが怒ったように、チーム内の方向性を見失いつつあるように思えます。
能力の高い選手が集まっていることも、1試合で500ヤード獲得できることも十分わかったので、ここは冷静になって、
どうすれば勝つことができる試合運びができるかを考えたほうがいいかもしれません。

# by nono_aibon | 2006-11-15 15:27 | NFL
2006年 11月 09日

さよならゲーム?(from"最強コンビ!!")

全米5連勝 72年ぶりスイープ!(スポーツニッポン) - goo ニュース
屈辱全敗…辞退者25人が重く…(スポーツニッポン) - goo ニュース
MLB completes sweep with walk-off (MLB.com)
大会の意義再考を 真剣勝負の米選抜に惨敗(共同通信) - goo ニュース


「最後」の日米野球第5戦は、脚の速いホセ・レイエスが脚の速さを披露する必要のない"walk-offホームラン"によって、
文字通りの「サヨナラゲーム」になってしまうのでしょうか。

確かに、国を賭けた勝負であったワールド・ベースボール・クラシックに比べれば、友好と親善の要素が強い日米野球は、
一般的なスポーツファンの欲望を満たすものではなくなったと思います。特に今年はトリノオリンピック(そういえば
そんなものもあったなぁ・・・)、WBC、ワールドカップなど、いわゆる「日の丸を背負う」スポーツイベントが続き、
そうしたものと比較したら、日米野球はそこまでのレベルではありませんし、盛り上がりもこれらのイベントに比べると
欠けることも否めません。

仮にこれが正しく、今回でもう日米野球が終わるというのであれば、なぜベストメンバーを揃えることができない、
あるいは多くの辞退者を抱えることになったのでしょうか(中には新庄のようにうまく本音を隠して「若手にチャンスを!」と
言って辞退した選手もいるけど)。最後ぐらいはベストメンバーを揃えて5つ全部勝ってやるぐらいの意気込みをNPB側から
強く感じることがありませんでした(もちろん実際にプレイした選手たちはに悪気はありません)。それどころか、
「辞退者の多さ」が日米野球の存在意義がないことの証明だとさえ言う選手もいるほどです。この消極的にも受け取れる
発言にはさすがに呆れてしまいました。辞退者25人でMLBと戦った方が強かったんじゃないですかね?

そこまで言うのであれば、実際にスタジアムに来てもらいたかったです。日本チームの活躍を見に来た日本人だけでなく、
自分のようなメジャーリーグの方が好きであろう日本人のファンも、NPB側への声援と時にはブーイングを送っていました。
なかなか生で見ることができないメジャーの選手を応援するのと同じくらいに、心の底ではNPBがメジャーリーグに
勝つところを見たい人が多いのです。その上、来日したメジャーリーガーの中には、日本側のメンバーに不満を持つ選手が
いた模様ですが、そのことは日本人のメジャーリーグファンの多くも感じていました。

もうひとつ残念なことは、日米野球の存在意義がないことは認めることができても、すぐさま「止めるべき」と縮小的な考えを
前面に打ち出しすぎていることです。WBC開催が決まったときにも、メジャーリーグ主導で物事が進むことに嫌気をさしていた
NPB側はすぐさまに「出場しない」みたいなことを言いまくっていましたが、ならば、どういった形の日米野球だったら、
本気になってやってもいいのかという対案すら出しません。いや、労使が真っ向から対立している今のNPBを考えれば
出せる余裕すらないのでしょう。

今回はライアン・ハワードをはじめとしたメジャーリーグの「パワーゲーム」が日本の「スモールベースボール」を完全に
凌駕した格好になりました。しかし同時に、労使の関係も安泰し、総観客数も伸びているメジャーリーグと、労使対立に
なりつつあり、実力は高くても興行面では下向きになっているNPBの力の差が、メジャーリーグのスウィープという形に
なったと思います。今回のシリーズが、というより今の野球を取り巻く環境が完全にMLBの思うがままという感じです。
ホント、ここままでは日本からサヨナラしてメジャーリーグに行く日本のスター選手が更に多く出てきちゃいますよ。

# by nono_aibon | 2006-11-09 20:58 | MLB