2004年 10月 14日
日本人選手がニューヨーク・ヤンキーズの4番でヒット一本打つだけで大騒ぎしてしまう今日この頃、 いかがお過ごしでしょうか(笑)アメリカでは多くの評論家が「今年のレッドソックスは強い!」と 主張していたにもかかわらず、第1戦、第2戦とも負け、2連敗で地元ボストンに帰るレッドソックス。 おまけに今日先発したペドロ・マルティネスは「ヤンキーズは我が父親」とまで発言してしまう始末。 「ヤンキースタジアムで先発して世界中から注目浴びることができるんだから何が悪いんだ?」的な言い草で、 これでは地元ファンからもそっぽを向かれそうになる感じです。さらに第1戦コテンパンに打たれた先発の カート・シリングが右足首のケガでシリーズ出場絶望となり、レッドソックスは今年も、という雰囲気が漂い始めています。 そんなレッドソックスにとってヤンキーズは「宿敵」とされていますが、こちらの記事(本の抜粋)によれば、 ヤンキーズが20回以上もチャンピオンになっている裏で1回もチャンピオンにならなかったレッドソックス、 そしてニューイングランダーがピンストライブを目の仇として刷り込まれてしまったというのです。 A rivalry that borders on obsession Dan Shaughnessy, Boston Globe これによれば、「ルースの呪い」ではなく、1918年Harry H. Frazeeというブロードウェイの人物、 そして完全のアウトサイダーがレッドソックスのオーナーになったときが全ての運の尽きの始まりと言っています。 1918年頃はレッドソックスは圧倒的な強さのチーム、ヤンキーズはまだまだ弱小チームでした。 ところが、Frazeeは仲間のニューヨーカーJacob Ruppert と共謀してベーブ・ルースを初めとしたレッドソックスの選手を どんどんヤンキーズへ送ってしまいます。おまけに、Frazeeはヤンキーズから30万ドルをこともあろうに フェンウェイパークを抵当に入れて借りるということまでやってしまっていたのです。つまりフェンウェイパークは ヤンキーズの持ち物ということと言っても過言ではなかったのです。この状態が1933年にレッドソックスの 新しいオーナーが就くまで続き、この15年間がヤンキーズ黄金時代、レッドソックス低迷期ということになります。 その後、ディマジオ-ウィリアムズ、マンソン-フィスク、メッツ-レッドソックス等々、いくたものライバル関係で すべてヤンキーズ(ニューヨーク)が勝ち、その間にレッドソックス(ボストンとニューイングランダー)は負け、 これがニューイングランダーがヤンキーズを「宿敵」と考えるようカルト的にとりつかれてしまったに 至るとしています。それも「金槌と釘」のようなライバル関係。 ボストン市民にとっては、生活の一部として、いや産まれながらにしてこうした考えが身にしみてしまっているのかもしれません。 しかし、この2試合を見ていると、レッドソックス自体にもこうした考えがいやがおうにも 取り巻きはじめてしまったようです。今年レッドソックスが優勝を逃したら、プレイオフ進出すら 難しくなりそうな予感すらしてきました。
by nono_aibon
| 2004-10-14 22:20
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