2006年 10月 24日
シリーズ史上最年長勝利…41歳左腕ロジャーズ(夕刊フジ) - goo ニュース Rogers draws Tigers even in Game 2(MLB.com) Unsung hero Monroe sparks Tigers(MLB.com) Questions linger over substance on Rogers' left hand(ESPN) Rogers' Game 2 gem marred by controversy(FOX Sports) World Series exceeding expectations(SI.com) 昨日の第1戦を簡単に伝える共同通信の記事に、さりげなくこんな文がありました。 9回の反撃もモンローの本塁打の1点に終わった この「9回の反撃」というのは、もちろん第1戦の中での反撃という意味なのでしょうが、今日の第1打席でも 「モンロー」ことクレイグ・モンローがホームランを放ったところを見ると、このシリーズ内での反撃とも 考えられなくもありません。 非常に寒い中で行われたこの試合は、このワールドシリーズにおけるタイガースとカーディナルスの力関係が そのまま鏡写しになっているように思えました。確かに第1戦はカーディナルスがものにしましたが、もともと タイガース有利の下で始まったワールドシリーズ。特にジェフ・ウィーバーがマウンドに立っている間には、 タイガースは毎回のように得点するチャンスに恵まれていました。ウィーバーとヤディア・モリーナは時には 小刻みにマウンドでサインの確認をしながらも、のらりくらりと失点を防いでいました。 でも、いざカーディナルスが攻撃しようとなると、ケニー・ロジャーズが立ちはだかります。今日もまたロジャーズは、 どのような形にしろ、「チョコレートケーキ」が手に付いていたにしろ、8回まで相手打線を完璧なまでに抑え、 ダッグアウトでは若い選手たちに何か叫びまくっていました。テンポいいピッチングのおかげで、仮にロジャーズが 四球を出しても、その直後のセンターへのライナーに、カーティス・グランダーソンはしっかりと反応することが できました。 この姿を見ると、やはりこのシリーズはタイガースの手のひらの上でカーディナルスが踊らされているのかなと 思わざるを得ません。それでも、9回表にカーディナルスは何とか1点を取ることができました(トッド・ジョーンズは このシリーズで、特に接戦の場面、もう一回マウンドに立つチャンスがあるのでしょうか?)。ただ白旗を上げるのではなく、 カーディナルスは、昨日のタイガースのように、何かひとつでも楔を打つことができてセントルイスに戻ることができました。 そうしたことを考えつつ、録画したワールドシリーズを見終えて、アメリカのスポーツニュースサイトを見ると、 ほとんどがロジャーズの左手に焦点を当てていました。FOXのカメラが、ロジャーズの左手に"smudge"(汚れ)が 付いていることを発見したのです。アルフォンソ・マルケス球審も手の汚れに気づきましたが、泥だと判断し左手を 洗い流すようロジャーズに命じましたが、カーディナルスからは異議は出ませんでした(ロジャーズの手よりもセカンドの プラシド・ポランコが過度に防寒している方が気になったらしい)。試合後、トニー・ラルーサ監督は「そんなことは 重要ではないんだよ」と語っています。弁護士資格も持つ監督であれば、訴えることもできそうなのですが。 こういうときに限って、夕刊フジは今日の手の汚れではなく去年起こったカメラマンへの暴行事件をさりげなく取り上げて、 「ダーティーなイメージ」もあったことを紹介しています。この手の汚れは何なのかはわからないですが、チョイ悪を超える、 「かなり悪オヤジ」ロジャーズとなってしまうのでしょうか?ステロイドに始まり手の汚れで終わる2006年シーズン・・・ いずれにしても、かつては悪事をしたことがあるロジャーズだからこそ、変な疑惑の渦中に放り込まれやすいのかもしれません。 しかし、タイガースはそんなことよりももっと気になることがあるようです。NHKの実況ではしきりにイヴァン・ロドリゲスが 打てないことを取り上げていました。奇しくも、ウィーバーがランナーを溜めてしまうような良くないピッチングをするため、 ロドリゲスがチャンスに回ってくるのですが、残念ながらロドリゲスはクラッチヒットを打てないという場面にぶち当たって しまうのです。不調のウィーバーが不調のロドリゲスを炙り出す格好になったわけです。 今日は、例えば5回裏で同じような状況になっても、その後ろを打つDHショーン・ケイシーがダメ押しになるヒットを 打ってくれたのでまだ何とかなりました。問題は、DHが使えないセントルイスでの3連戦でもロドリゲスのバッティングが 向上しないと、ロドリゲスのすぐ後ろを打つ選手がシリーズ全体の鍵を握っているかもしれません。怪我を圧して出場する ケイシーがセントルイスでも先発で出る可能性はかなり低いのです。
by nono_aibon
| 2006-10-24 00:00
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