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2006年 10月 29日

See you Again!~2006年ワールドシリーズ回顧2~(from"最強コンビ!!")

Too much to overcome(SI.com)
Series mistakes sully Tigers' breakthrough season(ESPN)


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カーディナルスについて書いていたら、タイガースについて長く書けなくなってしまったので別枠で;

タイガースは、2003年の大敗シーズンからよくここまで立て直してきたと思います。もちろんその当時を
知る選手ばかりがいるわけではないですが、トニー・ラルーサが言う「最悪期に準備をして最高の結果を描く」ということを
少し長いスパンで体現したチームだったと思いますし、GMやフォードの暗いニュースばかりが続くデトロイトにとっても、
もうひとつのデトロイトの代名詞であるタイガースがここまで勝ち上がったのは福音ではないでしょうか。

タイガースもレギュラーシーズン終盤に6連敗をして、ヤンキーズ相手に圧倒的不利を予想されていましたが、
特にケニー・ロジャーズの快投と、とにかく1点を積極的に取りに行く攻撃陣のおかげで、その予想を跳ね除け、
ALCSに至っては4連勝でアスレティックスを破り、おまけにケン・モッカ監督の首を飛ばしました。

今思えば、今年タイガースがここまで来ると予想した評論家ははっきり言って皆無に等しかったですし、地元ファンですら
ここまで勝つとは思っていなかったでしょう。これも「評論家はバカ!」であり、"Shock the World"なことでした。
カーディナルスがこの短期間にやったことを、タイガースは1年なり3年なりの長い期間でやってきた成果が今年の
ワールドシリーズ出場だったのかも知れません。

しかし、ワールドシリーズ出場までがちょっとできすぎていたというか、バイオリズムのピークが早すぎたようです。
ワールドシリーズでは、自らの乱れでモメンタムを消すところが多くありました。その多くが、またこのシーンか!的な
エラーや攻撃陣の拙攻、三振などがいくつかありました。それを何とか乗り越えようと選手たちが逆に力を入れすぎていました。
最終戦でも、ジャスティン・ヴァーランダーは投球のとき、明らかに力が入りすぎて、その力を打者を抑えるという方向に
転化できないまま終わってしまいました。こうなってしまうと、ジム・リーランドとしても、自分の思い描いた戦術の10のうち
4ぐらいしかできなかったはずです。

そして、これは正直なところはわからないですが、第2戦でロジャーズが疑惑の泥で勝ったことが、変な形で相手に
流れを与えてしまったようにも思います。ロジャーズのピッチング内容よりも掌だけが注目を浴びてしまい、せっかく
神懸り的な活躍をしていたロジャーズで勝ったのに、タイガースにとっては勝った心地をしなかったのではないでしょうか。

それでも、タイガースの多くの選手はまだ若いです。来シーズンはダメになったわけではなく、かつては下に見られていた
アメリカンリーグのセントラルが一層混沌となる要因を与えたんじゃないでしょうか。投手陣がいいタイガースやツインズ、
大小織り交ぜた戦術になりつつあるホワイトソックス、そして来年こそ若手(というよりも中堅になりつつある)選手の
爆発に期待を賭けるインディアンズという、どこかのディビジョンとは違って、資金ではなく非常に楽しみなチームばかり
集まったディビジョンとして、すごくおもしろくなるはずです(もちろん、ロイヤルズもがんばれ!)。

20年後とは言わずに、タイガースにはまた近いうちにワールドシリーズに帰ってきてもらいたいですし、そのチャンスは
大きいと思います。そうでないと、あの場内アナウンサーの異様に高いテンションが下がりそうです。

by nono_aibon | 2006-10-29 00:00 | MLB
2006年 10月 28日

Shock the World ~2006年ワールドシリーズ回顧1~(from"最強コンビ!!")

カージナルス24年ぶりV 田口、日本人野手2人目(共同通信) - goo ニュース

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第4戦が行われた金曜日は、家に帰って来たのが夜9時前で、それから試合を見始めました。終わったらすぐに
寝ていまい、気づけば土曜日の朝。そしてそしてあれよあれよという感じでカーディナルスが優勝しました。
なので、第4戦や第5戦について書く時間もなく、鮮度も落ちてしまいましたので、ワールドシリーズ、そして
カーディナルスについてちょっと振り返ってみたいと思います。

今年のカーディナルスは、新球場1年目でした。いや、新球場の杮落としのときには、まだスタジアムの全部が
できあがっていたわけではなく、三塁からレフトポールあたりのアッパーデッキはまだ未完成でした。だから
お客さんは満員なのに、その一角だけ異様なまでの空席状態でした。

それと同じように、シーズン序盤のカーディナルスはまだ未完成だったと言えます。レッズや、あのカブスが
開幕ダッシュに成功したのとは対照的に、カーディナルスはいいスタートがゆっくりと上り調子になっていきました。
調子が上がりだすと今度は怪我人を抱えるようになってきました。昨シーズンも怪我人が多い中で層の厚さを
見せつけて圧倒的に近い強さを発揮したカーディナルスですので、今年もその峠を何とか乗り越えました。

しかし、回復できた主力も帰ってきて戦力が開幕と同じくらいに整ってきた9月ごろになると、負けが多くなり、
シーズン終盤にはアストロズに大逆転されてディビジョン優勝すら覚束ない状態になってきました。ここ2シーズンは、
何だか「勝って当たり前」的なカーディナルスが、ディビジョン優勝とは本当に苦しいと思った頃に違いありません。
同時に、この時期を乗り越えたことが、常に相手が「アドバンテージ」を得つつ戦っていたポストシーズンでも、
めげることなく最後まで行くことができた勝因だったように思えます。トニー・ラルーサいわく「我々は最悪期に
対処できるように準備をし、最高の結果になることを描いていた」。

いや、レギュラーシーズンに苦しんだことがホームフィールドアドバンテージであったり、雨で順延を重ねて、
連戦続きのカーディナルスは不利だという一部の声であったり、その他もろもろの「ディスアドバンテージ」と
言われるようなものを跳ね除けるだけの「アドバンテージ」をカーディナルスに与えました。いくらレギュラーシーズンに
3桁も勝っても、プレイオフで負ければ3桁の勝ち数は価値のない単なる記録の1行にしかなりませんが、83勝しか
しなかったとしても、プレイオフでスイッチをもう一度切り替えていけば、実際の記録以上の記憶として残ります。
シリーズ最終戦でも「評論家はバカ!」と書かれたバナーを持った人もいました。シリーズMVPのデビット・エクスタインも
「どんな記録があろうとも、試合で2チームが戦えば何でも起こすことができる」ということなのです。

そして記録、憶測を跳ね除ける戦術と人心掌握術を持っていたのはラルーサでした。「名将」とは言われながらも、
ワールドシリーズでは勝てない、あるいは出ることすらできなかった時期が続きました。しかし、自分の名声よりも
「選手たちがワールドチャンピオンになれない状態を続けさせるわけにはいかない」という強い思いを、冷静な
判断力と選手起用を含めた戦術に生かすことができたのでしょう。両リーグでワールドチャンピオンになった
2人目の「名将」になることができました。そして、新球場だけでなくチームそのものを「完成」に導きました。

その他カーディナルス優勝関連記事:
Cards secure 10th World Series title(MLB.com)
Cardinals put end to AL superiority(MLB.com)
Eckstein becomes the unlikely MVP(St.Louis Post-Dispatch)

Yes, the Cardinals are World Series champs(SI.com)
With this title, La Russa changes his legacy(FOX Sports)
Cards say it loud: 'We shocked the world!'(STLToday.com)


by nono_aibon | 2006-10-28 23:59 | MLB
2006年 10月 26日

2006ワールドシリーズ第4戦(PPD) (from"最強コンビ!!")

10年ぶり降雨中止 Wシリーズ第4戦(共同通信) - goo ニュース
Game 4 of World Series postponed until Thursday(SI.com)


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今日ももちろんしっかり録画の予約して家を出ましたが(実は昨日はあとちょっとで録画をするのを忘れそうだった)
第4戦は雨で中止となりました。ワールドシリーズが雨で流れるなんて珍しいなぁと思ったら10年ぶりなんだそうです。
10年前はヤンキーズとブレーブスのワールドシリーズの開幕戦が雨で流れたんだそうですが、リアルタイムで
見ていたはずなのにあまり覚えていない・・・どうしてもWSが雨で流れたというと、1975年のWSで、あの有名な
カールトン・フィスクが「ポールを巻け!」と祈りつつホームランになったボストンでの第6戦の後に、水入りがあったことを
思い出してしまいます。

今年のポストシーズンはとにかく雨で流れることが多いですが、タイガースは雨天中止の後からずっと勝ち続けました。
一方のカーディナルスは、2回も雨で中止にさせられたために、リーグ優勝が決定するまで時間がかかりました。
明日以降のセントルイスも天気が悪いらしいのですが、ホントに今年のポストシーズンは雨が第2の主役になりつつあります。

by nono_aibon | 2006-10-26 12:19 | MLB
2006年 10月 26日

野心的ていいじゃん?(from"最強コンビ!!")

NFL、来季から米国外で公式戦=2011年まで毎年2試合(時事通信) - goo ニュース
Resolution approved for international games(NFL.com)
Over there: Owners OK two games a year outside USA(ESPN)


アメリカの「ソフトパワー」の象徴でもあるNFLは、以前から海外進出に積極的なプロスポーツリーグでした。
日本やメキシコ、ヨーロッパでもこれまでプレシーズンゲームが何度も行われています。来年は一大市場である
中国の北京でも初のプレシーズンゲームを開催することになりました(シーホークスと、何かを狙って選んだのか
「愛国者」ペイトリオッツが中国に行きます)。

一方で、シーズンの試合数が少ないこともあって、公式戦を海外で行うことは昨年メキシコシティで行われた試合まで
ありませんでした。やはり自らの身を削ってまで地元開催の試合がひとつ減ることまではイヤだったのでしょう。
しかし、世界中のプロスポーツとのファン獲得競争と、もっとNFLを知ってもらおうということで、来シーズンから
毎年2試合までをアメリカ国外で行うことが決定しました(2011年まで継続予定)。

今のところ「アメリカ国外」としての候補地は、カナダやメキシコ、ドイツやイギリスあたりが上がっているらしいです。
時差や移動時間の関係を考慮すると、日本で公式戦を行うことはそう易々とはいかないようです。もうひとつ日本が
候補地として上がらない理由が、カナダやメキシコは隣国だからいいとしても、特にドイツやイギリスにはフットボールを
行うのにふさわしいスタジアムが結構あるということです。同時にヨーロッパでは以前からNFLヨーロッパで地道な
ファン獲得を行っている(どれくらいそれが効果あるのかはわからないけど)ことも理由なのだと思います。

多くのNFLチームのオーナーや首脳陣はNFLの海外戦略には賛成していると思いますが、いざ自分のところが海外へ試合を
するとなると、本音は二の足を踏んでいると思います。実際、ペイトリオッツが来年北京でプレシーズンを戦うことについて、
ビル・ベリチックHCは、シーズン前にじっくりと戦略を練り、選手を見極めたいときに中国まで移動させられて、
かつ選手たちがさまざまな「熱烈大歓迎行事」に借り出されることが、本番で影響を与えないか心配しているようだと
言われています。

それでも、ファン拡大こそがプロスポーツにおける最大の目標でもあるわけだし、顔見世興行的なプレシーズンの
ゲームよりも、より本気がでるレギュラーシーズンの試合を見せた方が現地の人たちも一層楽しめるはずです。
同時に、NFLがメジャーリーグやNBAと同じくらいにアメリカを代表する文化の象徴のひとつであるという自負もあるはずです。

日本のプロ野球でも戦後1回だけ台湾で試合をしましたが、それ以降1度だけ韓国での公式戦の開催が計画されたけど、
オジャンになって以降はトンと話のネタにもなりません。日本のプロ野球はやっと「地元密着」というスタートラインに
立つことができたので、一気に海外(主にアジア諸国なのでしょうけど)で試合というところまでは行きづらいでしょう。
でも、日本のプロ野球がメジャーリーグのように日本の「ソフトパワー」としての自負がないから海外へ行こうという
気概があるチームも出ないし、機構もバックアップできないでいるのだと思います。

ところで、この決定がなされたオーナー会議はニューオーリンズで行われました。これはタグリアブー・前コミッショナーが、
「カトリーナ」復興を後押しするために、この時期のオーナー会議はニューオーリンズで行うべしと求めたからだそうです。
ニューオーリンズにあるセインツは今シーズン絶好調ですが、セインツとホームスタジアムであるスーパードームとの
賃貸借契約は奇しくも2011年で切れます。2002年以来のスーパーボウルをニューオーリンズで開催したいなぁと言う声も
一部ではあるようです。しかし、賃貸借契約の延長がなされないと、チームが去り行く都市でスーパーボウルを開催するという、
予想外の事態になることもあるとAPは伝えています。

海外での公式戦開催である「外交問題」が実はスーパーボウル開催地、そして国内のチーム移転および拡大という
「国内問題」を浮き上がらせているとは、何とも皮肉な伝え方をしているなと思います。

by nono_aibon | 2006-10-26 02:08 | NFL
2006年 10月 25日

Real Carpenter~2006ワールドシリーズ第3戦~(from"最強コンビ!!")

MLB=カージナルスが完封勝利、2勝1敗のリード(ロイター) - goo ニュース
Carpenter dominant in Fall Classic debut(MLB.com)
Carpenter shows off his amazing stuff(ESPN)
Carpenter one of game's great postseason pitchers(SI.com)
Tigers trio have bats colder than the weather(SI.com)
Zumaya unravels, Tigers pay the price(ESPN)


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デトロイトでの2戦はいずれも勝利チームの先発投手が最高のピッチングをし(手に何が付いていようとも)、
相手打線を抑え込んだため、いわゆる接戦になることはありませんでした。セントルイスに移っての第3戦は、
その流れをさらに強める形になってしまいました。

この試合では、とにかくクリス・カーペンターがあまりにもすばらしすぎました。8回3安打で無失点、
そしてたったの82球で(何と3ボールすら出さなかった!)、なおかつ8回にはキッチリと犠牲バントを
決めました。これ正に今日の勝利を見事に組み立てた「カーペンター」に他なりません。2年前のWSでは、
怪我で出場することもなく、カーディナルスが4連敗をし、それを最も苦々しく見ていたはずです。
2005年にはサイ・ヤング賞を獲得したけどチームはWS進出できず、そして今年は紆余曲折もありながらも
チームがWSに出場を果たし、カーペンターも多くの人が見る前で(今年のWSの視聴率は低いとか、そういう
ことはここでは問題にしない!)最高のピッチングができました。

一方、この試合で個人的に注目していたのは、両チームの1番とキャッチャーでした。エクスタインと
グランダーソンというどちらも不調の1番打者と、モリーナとロドリゲスという若手とベテランのキャッチャー。
1番打者対決では、明らかにエクスタインが勝利しました。ここまで出塁がままならなかったエクスタインは、
この試合では2安打で復調の兆しが見えてきたようです。今日はひとつ四球を選びましたが、四球でも一塁へ
全力で走るエクスタインが、いつも以上に全力で走っているようにすら感じました。2番打者に誰を入れても
おもしろいカーディナルスにとって、エクスタインから中軸に至るまでの流れができつつあるように思えます。

カーディナルスのもうひとり、ヤディア・モリーナはバッティングがものすごくいいというほどではないけど、
好調さをキープしています。そして粘っこさも発揮しました。モリーナが第1打席に入るまで、この試合は比較的
ポンポンと進んでいきました。しかし、モリーナは凡退をしたけど、ただでは転ばず10球以上も粘りました。

こうした粘りは、8回までに82球しか投げさせることができなかったどうも今日のタイガースにはなかったようです。
特にカーティス・グランダーソンとイヴァン・ロドリゲス、それにプラシド・ポランコは「大きなダチョウの卵を
生んでいる」、つまりヒットがないということです。日本風に言うならば3人合わせて「34タコ」です。

今日もグランダーソンはいきなり変化球に手玉を取られて三振(今日は2三振)。ロドリゲスも相変わらずゴロを
打ったり三振したりと、カーディナルスに
アウトを献上しています。おとといはケニー・ロジャーズの好投とロジャーズの左手に話題が集中したのですが、
今日はそうした隠れ蓑もなく、頭を手で抱えていることでしょう。

おまけに今日のタイガースは若いジョエル・ズマヤが完全にモメンタムをカーディナルスに与えてしまいました。
ネイト・ロバートソンが一回余分に首を振ってロドリゲスのサインを変えさせた後にジム・エドモンズが2点
タイムリーを打ったのはまだあきらめが付くはずです。しかし、ズマヤは100マイル級の早合点をしたのか、
ノーアウト1・2塁で3塁に悪送球をしたのを見て、タイガースベンチはうなだれて首を下に向けたはずです。

今日の試合を見ると、タイガース有利という戦前の予想はどこへやら。カーディナルスに追い風が吹いている
ように思えてきました。明日もブッシュ・スタジアムのオルガンが寒空の中で陽気なメロディを奏でそうです。

それにしても、今年のWSは接戦が見られないなぁ。

by nono_aibon | 2006-10-25 23:59 | MLB
2006年 10月 24日

やっぱり「かなり悪オヤジ」?~2006ワールドシリーズ第2戦~(from"最強コンビ!!")

シリーズ史上最年長勝利…41歳左腕ロジャーズ(夕刊フジ) - goo ニュース
Rogers draws Tigers even in Game 2(MLB.com)
Unsung hero Monroe sparks Tigers(MLB.com)
Questions linger over substance on Rogers' left hand(ESPN)
Rogers' Game 2 gem marred by controversy(FOX Sports)
World Series exceeding expectations(SI.com)


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昨日の第1戦を簡単に伝える共同通信の記事に、さりげなくこんな文がありました。

9回の反撃もモンローの本塁打の1点に終わった

この「9回の反撃」というのは、もちろん第1戦の中での反撃という意味なのでしょうが、今日の第1打席でも
「モンロー」ことクレイグ・モンローがホームランを放ったところを見ると、このシリーズ内での反撃とも
考えられなくもありません。

非常に寒い中で行われたこの試合は、このワールドシリーズにおけるタイガースとカーディナルスの力関係が
そのまま鏡写しになっているように思えました。確かに第1戦はカーディナルスがものにしましたが、もともと
タイガース有利の下で始まったワールドシリーズ。特にジェフ・ウィーバーがマウンドに立っている間には、
タイガースは毎回のように得点するチャンスに恵まれていました。ウィーバーとヤディア・モリーナは時には
小刻みにマウンドでサインの確認をしながらも、のらりくらりと失点を防いでいました。

でも、いざカーディナルスが攻撃しようとなると、ケニー・ロジャーズが立ちはだかります。今日もまたロジャーズは、
どのような形にしろ、「チョコレートケーキ」が手に付いていたにしろ、8回まで相手打線を完璧なまでに抑え、
ダッグアウトでは若い選手たちに何か叫びまくっていました。テンポいいピッチングのおかげで、仮にロジャーズが
四球を出しても、その直後のセンターへのライナーに、カーティス・グランダーソンはしっかりと反応することが
できました。

この姿を見ると、やはりこのシリーズはタイガースの手のひらの上でカーディナルスが踊らされているのかなと
思わざるを得ません。それでも、9回表にカーディナルスは何とか1点を取ることができました(トッド・ジョーンズは
このシリーズで、特に接戦の場面、もう一回マウンドに立つチャンスがあるのでしょうか?)。ただ白旗を上げるのではなく、
カーディナルスは、昨日のタイガースのように、何かひとつでも楔を打つことができてセントルイスに戻ることができました。

そうしたことを考えつつ、録画したワールドシリーズを見終えて、アメリカのスポーツニュースサイトを見ると、
ほとんどがロジャーズの左手に焦点を当てていました。FOXのカメラが、ロジャーズの左手に"smudge"(汚れ)が
付いていることを発見したのです。アルフォンソ・マルケス球審も手の汚れに気づきましたが、泥だと判断し左手を
洗い流すようロジャーズに命じましたが、カーディナルスからは異議は出ませんでした(ロジャーズの手よりもセカンドの
プラシド・ポランコが過度に防寒している方が気になったらしい)。試合後、トニー・ラルーサ監督は「そんなことは
重要ではないんだよ」と語っています。弁護士資格も持つ監督であれば、訴えることもできそうなのですが。

こういうときに限って、夕刊フジは今日の手の汚れではなく去年起こったカメラマンへの暴行事件をさりげなく取り上げて、
「ダーティーなイメージ」もあったことを紹介しています。この手の汚れは何なのかはわからないですが、チョイ悪を超える、
「かなり悪オヤジ」ロジャーズとなってしまうのでしょうか?ステロイドに始まり手の汚れで終わる2006年シーズン・・・
いずれにしても、かつては悪事をしたことがあるロジャーズだからこそ、変な疑惑の渦中に放り込まれやすいのかもしれません。

しかし、タイガースはそんなことよりももっと気になることがあるようです。NHKの実況ではしきりにイヴァン・ロドリゲスが
打てないことを取り上げていました。奇しくも、ウィーバーがランナーを溜めてしまうような良くないピッチングをするため、
ロドリゲスがチャンスに回ってくるのですが、残念ながらロドリゲスはクラッチヒットを打てないという場面にぶち当たって
しまうのです。不調のウィーバーが不調のロドリゲスを炙り出す格好になったわけです。

今日は、例えば5回裏で同じような状況になっても、その後ろを打つDHショーン・ケイシーがダメ押しになるヒットを
打ってくれたのでまだ何とかなりました。問題は、DHが使えないセントルイスでの3連戦でもロドリゲスのバッティングが
向上しないと、ロドリゲスのすぐ後ろを打つ選手がシリーズ全体の鍵を握っているかもしれません。怪我を圧して出場する
ケイシーがセントルイスでも先発で出る可能性はかなり低いのです。

by nono_aibon | 2006-10-24 00:00 | MLB
2006年 10月 23日

Week6 シーホークス@ラムズ

Seahawks' FG at the buzzer beats Rams(NFL.com)

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世間ではもうWeek7に突入していますが、Week6でもうひとつおもしろい試合があったのでそれを取り上げます。

個人的には今年のラムズなんてぜんぜん期待していなかったのですが、この試合に入るまで4勝1敗だったようです。
QBマーク・バルジャー、RBスティーブン・ジャクソン、そしてホルトとブルースという優秀ベテランWRがいるのだから、
オフェンス力は十分あると言えるでしょう。逆にシーホークスは今シーズンも優勝候補のひとつに数えられていますが、
いかんせん、ショーン・アレキサンダーが怪我で戦線を離脱。その上、この試合にはボビー・イングラムとジェラミー・
スティーブンスも欠場していたこともあって、こりゃあシーホークスのオフェンスはプレイチョイスに迷いそうだなと思っていました。

ラムズは最初のドライブでスルスルっとトニー・ホルトへのTDパスまで持って行きました。一方のシーホークスも、
「意外」と言ったら失礼ですが、エースWRのTDには新しいエースWRへのTDとばかりに、ディオン・ブランチへTDパスを
決めてすぐに追いつくことができました。しかしそこから先はほぼラムズペースで試合が進んでいきました。途中、
シーホークスが明らかなパントミスを犯したときには、マイク・ホルムグレンがパンターのぷラックマイヤーを
叱責していました。それくらいに、シーホークスは苛立っていたようです。ちなみにプラックマイヤーは3rdQの
FGミスのときにはホルダーを勤めていますが、どうもプラックマイヤーのボールをセットの仕方に問題があったようです。

しかし、そこでヘコたれないのがシーホークスです。上記のFGミス後のオフェンスシリーズでは、せっかく相手
ディフェンスのパスインターフェアで得たチャンスを、オフェンスのホールディングで潰して長い3rdダウンを残しますが、
ここで3人にカバーされていたダリン・ジャクソンへ長いTDパスが通ります。このTDこそが「反撃ののろし」といった
ところでしょうか。ただ試合後、ハッセルベックは「正直言うと、あそこにジャクソンがいてキャッチしてくるとは思っていなかった」と
語っているようです。

その後、ラムズが淡白にも3-and-outの攻撃をする一方で、シーホークスはFGとキックオフのからのリターンで
ファンブルを誘い、もうひとつTDを奪い逆転。そしてバルジャーが2度もサックを浴びた後のシーホークスの
オフェンスシリーズでも、しっかりFGで3点を重ねて、27-21としました。

FOXはこのあたりからもう帰ってしまった(であろう)お客がいた空席(それも10席分くらいあるような一角)を映しましたが、
完全にシーホークスへモメンタムが移ってしまっている中にあっては、諦めムードのファンがいてもおかしくないでしょう。
しかしこの試合は4thQ残り3:27からが全てでした。まずバルジャーが今季初のインターセプトをされる。その次の
シーホークスのオフェンスでは、FGでの3点も確実だったはずなのに、アレキサンダーに代わって先発のモーリス・モリスが
ファンブルしもう一度ラムズのオフェンスに(このとき、覆る可能性はかなり低いのにホルムグレンはなけなしのタイムアウトを賭け
チャレンジをして失敗しますが、これも後々響いてきます)。そしてラムズがホルトへのTDパスで(ホルトもベテランらしい
ボールへの集中力を発揮しました)ラムズが1点リード。

でも、ラムズはこのTDで1分44秒「も」余らせてしまったのが結果的に痛いものになりました。タイムアウトを使い切った
シーホークスがポポンとパスを通し、短いランとボールをスパイクして残り4秒、FGレンジまで来ました・・・と思ったら、
シーホークスが反則。

ここでNFLの難しいルールの話が出てきます。試合終了まで10秒を切り、リードされているあるいは同点のときに
オフェンスが反則を犯すと、「10秒ルール」として反則を取られるのと同時に試合終了となります。ラムズの選手たちは
それを知っているので(選手だから当たり前か)残り4秒の反則で勝利を確信しました。しかし、このときシーホークスが
犯した反則がフォールス・スタートではなくて、イリーガル・フォーメーションなので、このルールは適用されなかったため、
残り4秒でシーホークスは命拾いをしました。レフェリー曰く「みなさんが知っている10秒ルールは、フォールススタートのときか
ボールがスナップされる前に選手がセットされていないときに適用されて、今回はそれに当たらない」とのことです。
どうしてフォールス・スタートとイリーガル・フォーメーションで扱いが違うのかは、ラムズの選手だけでなく、ホルムグレンも
その瞬間にはわからなかったでしょう(というより今でもよくわからない・・・)。

これも結果論になりますが、モリスがファンブルしたときにチャレンジしなければ、シーホークスはタイムアウトをひとつ
温存できたのですが、もちろんこうした結果を見越していたわけでもなく、あのチャレンジもまたこの試合を演出する
「脇役」となってしまいました。

いずれにしても、ここで残り4秒を得たシーホークスは、FGを成功させて大逆転勝利。この試合はアメリカでは日曜日に
行われましたが、翌日、アリゾナ・カーディナルスが最後のプレイでFGを失敗させた(それもこの試合での最後のFGよりも
短い距離のものを外した)のとは非常に対照的な結果になりました。やはり「勝ち癖」がある分、残り2分を切ったところで
逆転を許しても、浮き足立つことがないのでしょうか。ホルムグレンの言うとおり、「見ている分には非常におもしろいけど、
コーチをしている分には胃が痛くなる試合」でした。

by nono_aibon | 2006-10-23 17:02 | NFL
2006年 10月 22日

2006ワールドシリーズ第1戦(from"最強コンビ!!")

MLB=ワールドシリーズ開幕、カージナルスが先勝(ロイター) - goo ニュース
Rookie Reyes delivers Game 1 victory(MLB.com)
Reyes announces arrival on big stage(SI.com)
Cards GM: All-Star game advantage is wrong(FOX Sports)


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今年もまたワールドシリーズが開幕しました。毎日がネタばれ禁止の1週間(のはず)が始まったわけです。
今年も毎試合追っかけて、その中での印象を書いていきます(録画に失敗しなければ)。

第1戦は「ルーキー先発対決」という振れ込みがありました。しかしパワーの源がチョコバーだと言われる
ジャスティン・ヴァーランダーはアメリカンリーグの新人王レースでも先頭を走るルーキーである一方、
アンソニー・レイエスは半年前にはワールドシリーズ第1戦の先発投手になっているとは思っていなかったはずです。
真のエース、マーク・マルダーが怪我で戦線を離れたため、その穴を埋めるべくメジャーに昇格しました。
ただでさえタイガース有利、それも第1戦の先発が新人にして実績十分な投手相手となれば、レイエスと
カーディナルスはいきなり劣勢と思われても仕方ないでしょう。

しかし、カーディナルスを勝利に導いたのはそのレイエスでした。1回裏には連打を浴びましたが、その後の
レイエスは見事なまでのピッチングでタイガース打線を完全に黙らせました。スコット・ローレンはレイエスを見て、
「マウンドでの立ち振る舞い、投球時の自信が最も印象深かった」と語っています。レイエスは8回まで投げ、
チームを勝利に導いただけではなく、ギリギリの投手陣のやりくりで頭を悩ますカーディナルスとそのブルペンに
安らぎを与えることができました。

それに刺激を受けたわけではないでしょうが、ワールドシリーズで15打数ノーヒットだったローレンが
2回表にレフトへ一発打つと、3回にはクリス・ダンカンがデトロイトのファンが黙り込んでしまう長打と、
すぐ後にアルバート・プーホールズがファンを早くも諦めさせるホームランを放ち、レイエスを後押ししました。
しかし、ヴァーランダーが崩れた(というよりボールが全体的に高かった)のはこのイニングだけだったように
思えます。このまま行けば第5戦にもこの2人が対決する可能性が高いですが、ヴァーランダーは3回以外の
ピッチングができれば大丈夫でしょう。ワールドシリーズが終わったかのような気分になることはないです。
ここはイヴァン・ロドリゲスが若い先発投手に檄を入れる番です。

カーディナルスは、2年前もNLCSを第7戦まで行い、リーグ優勝を決めましたが、そのときは翌朝まで優勝の
美酒に酔いしれていたそうです(このときはセントルイスが最終戦だった)。しかし今回はそのときの教訓を
得たのか、トニー・ラルーサはニューヨークで第7戦を勝利で収めた後でも、軽くお祭りして、選手たちにはサッサと
ワールドシリーズモードに切り替えさせました。今年のカーディナルスは、ポストシーズンにおいては常に
アドバンテージを相手に与えられた状態から始めているので、WS第1戦でリードを奪ったのは小さくないと思います。
この1勝はナショナルリーグにとってもWSで3年越しの勝利となります。逆に休み明けのタイガースは、今日の1戦を
悪く言ってしまえば実戦の感を戻すためのリハビリ程度に考えて、明日のケニー・ロジャーズの技と闘志に
掛けたいところでしょう。

by nono_aibon | 2006-10-22 21:33 | MLB
2006年 10月 20日

徹底的にメッツを推す!(from"最強コンビ!!")

MLB=メッツが勝利、勝負は最終戦へ(ロイター) - goo ニュース

メッツがワールドチャンピオンになるときというのは、実力以上のものが発揮されています。
1969年の「ミラクル・メッツ」は言うまでもなく、1986年のワールドチャンピオンのときも、
ビル・バックナーのトンネルを生んだ「ミラクル」が起こりました。そしてワールドチャンピオンに
なったときのメッツは実に個性的な選手が集まっています。86年の優勝時のメンバーなんて、
今から思い出しても、よくこれだけ集まったなと思わされます。1番をレニー・ダイクストラが打ち、
ルーキーのダリル・ストロベリーがいて、投手にはあのドワイト・グッデンがいる。その中で
ムーキー・ウィルソンがきっちりと締める。そして監督がデービー・ジョンソン・・・

逆にナショナルリーグで優勝してもワールドチャンピオンを逃した年のメッツはイマイチパッと
しないのです。その典型が2000年。マイク・ピアッツァと当時ヤンキーズにいたロジャー・クレメンスの
対決以外でメッツにこれぞという見物がありませんでした。それ以外の選手たちも、実力だけで
ヤンキーズにぶつかって負けたという感じがします。あの年はミラクルが足りなかったのです。

そう考えると、今年のメッツのメンバーは2000年を上回り、1986年に並ぶものがあります。
見るからにうるさそうなホセ・レイエスが1番を打ち、真面目なカルロス・デルガドが3番に座る、
その次には天賦の才能を持つカルロス・ベルトランがいて、そしていかにもニューヨークの
スターという雰囲気プンプンのデビット・ライト。代打にはオヤジ臭さを探す方が大変な
フリオ・フランコがいます。投手陣だっていつも冷静なトム・グラビンにいつも熱い(そして陽気な)
ペドロ・マルチネスがいて、抑えはいつでも剛球を放つビリー・ワグナーがいます(ペドロはこのオフ
ずっと欠場しているけど)。

やはりこれだけ多様かつ個性的なメッツには、ぜひワールドシリーズで何かをやってほしい、
いや、やってくれないと困るのです。ニューヨークのメッツファンは、目が眩むような金で
優勝は買えないんだよ、目に見える必死さと目に見えないミラクルこそ優勝に必要なんだよと
思っているはずです。今年のメッツならば「ワールドシリーズでは休み明けが有利」だとか
「先発投手がいない」という下馬評をひっくり返すだけのミラクルを呼べる選手が揃っています。

by nono_aibon | 2006-10-20 00:00 | MLB
2006年 10月 20日

徹底的にカーディナルスを推す!(from"最強コンビ!!")

MLB=メッツが勝利、勝負は最終戦へ(ロイター) - goo ニュース

2004年のカーディナルスは、2001年のマリナーズくらいに相手を寄せ付けない強さがありました。
同時に、2001年のマリナーズのように尻すぼみで終わるのではないかという一抹の不安も抱えつつ、
レッドソックスとのワールドシリーズに挑みました。結果はレッドソックスの勢いと90年近くの
怨念に負けました。翌年、カーディナルスはまたNLCSへ進出しましたが、ワイルドカードで
勝ち上がってきた、まだワールドチャンピオンの経験のないアストロズの前に負けました。

そして今年。多くの評論家が推す中、カーディナルスはやはり強さを魅せつけながらも、
レギュラーシーズンを戦い続けてきました。しかし、けが人を抱えたり抑えがしっかり
しなかったこともあって、夏ごろからゆっくりと下降線を描き出します。ディビジョン内で
首位にいるにもかかわらず、今年の「ガッカリチーム」の一つにすら取り上げられたりもしました。
シーズン終盤になると、アストロズの猛追を受けてプレイオフ進出すら覚束なくなってきます。

しかしここでカーディナルスはファンをガッカリさせることなく、何とかポストシーズンの切符を
掴むことができました。そこには、闘志あふれるということはないけど、うちに秘めている
熱いもの、悔しさをバネにした選手が集まっているからだと思います。目の前で優勝を見せられた
中軸の三人であったり、弟の活躍のせいでエンジェルズを追われたジェフ・ウィーバーであったり。

その意味では、ここ2年ほどの勝って当たり前なカーディナルスと違って、苦しんで勝つことを
学んだカーディナルスですので、例え逆王手を掛けられたとしても、ここで負けて更なる悔しさを
背負うつもりはありません。Red means Go!です。

by nono_aibon | 2006-10-20 00:00 | MLB