人気ブログランキング |

page4

page4.exblog.jp
ブログトップ

タグ:セインツ ( 2 ) タグの人気記事


2006年 11月 01日

Week8~レイブンス@セインツ~

Ravens flex their muscle in 35-22 victory(NFL.com)
Brees to mom: Don't use my pic in ads(SI.com)


b0037148_12283794.jpg


人間見た目だけで判断してはいけないですが、数入るヘッドコーチの中でも、ブライアン・ビリックという人は、個人的にはどうも
苦手な印象を受けます。何だか嫌味なことを言われそうで(「言われそう」と言っても実際にそういう場面に出くわすことはまず
ありえないのだけど)どうも避けてしまうんじゃないかと思います。

ビリックは先ごろ、オフェンスが機能していないことを理由にして、コーディネーターのジム・ファセルをクビにしました。今後は
ビリックが自分でオフェンスのプレイコールをすることになりましたが、この試合がその最初となりました。しかし、ビリックが出す
このプレイコールというのが、セインツファンの立場で見ると、悔しいくらいに嫌味な感じ、レイブンスファンの立場で見ると、
これぞレイブンスが欲しかったプレイ!というくらいに、ヒットしまくりでした。

序盤からタフネスRBジャマール・ルイスにとにかくボールを持たせて、1ヤードぐらいしかゲインできなくても時間を稼いでもらう
(ルイス自身も、たくさんボールを持つことで自分のペースを作ることができると言っているようです)、そして相手ディフェンスが
ランディフェンスで前のめりになりだしたところで、やはりタフネスQBスティーブ・マクネアがプレイアクションのパスを決める。
特に前半はこの繰り返しに近かったと思います。その中でも象徴的だったのは、1stQ終了直前のこの3つのプレイだと思います。

1-10-BAL45(2:06) J.Lewis right guard to BLT 47 for 2 yards (O.Stoutmire, H.Thomas).
2-8-BAL47(1:24) J.Lewis right guard to NO 47 for 6 yards (O.Stoutmire, S.Shanle).
3-2-NO47(:41) S.McNair pass short right to T.Heap to NO 17 for 30 yards (S.Shanle, J.Bullocks)


このシリーズは、レジー・ブッシュのTDパスをエンドゾーンでインターセプトして獲得した攻撃でしたが、ブザービーター的に出た
このプレイは、レイブンスに流れを決めた印象を受けました。試合開始直後、CBSは騒音を図る機械でスーパードームのクラウドノイズが
どれだけうるさいかを紹介していましたが、このプレイが出るころには、そうした騒音も消えつつあったようです(後半セインツが
追い上げだした頃にも、忘れかけていたかのようにこの機械が出てきましたが)。こうしたプレイでパスが決まりだすと、マクネアも
例えタックルを受けて倒されても笑顔です。

実はレイブンスと似たようなプレイをセインツもパスで行っていました。前半唯一得点を挙げたシリーズで、WRマーキス・コルストン
(この調子で行けばブッシュを抑えて新人王獲得?)へ短いサイドライン縁へのパスを見せた後、WRジョー・ホーンへ真ん中への
長いTDパスが決まりました。これもコルストンに集中させてホーンを活かすという形です。セインツはドラフトの超下位ながらも
本当にいい選手を獲得できたと思います。

しかし、セインツで特出すべきはこのプレイぐらいだけでしょう。それ以外は、前半はオフェンス陣の反則で流れを断ち切ってしまい、
それ以外では自陣のエンドラインを背にして2回もインターセプトされたりと散々でした。おまけにブッシュが途中で捻挫のため試合を
後にするし、QBドリュー・ブリーズのお母さんが選挙戦で息子の写真を無断使用するし(これは試合と関係ないか・・・)いいところが
ありませんでした。中でも、二枚RB、デュース・マカリスターとブッシュを有効的に使いながらオフェンスができなかったのが痛かったと
思います。確かに相手はランディフェンスが良いレイブンスでしたが、それでも何か手を打てたように思えます。ただ、手を打つ前に
セインツは手を抑えられていたことも、そうしたプレイを出すことができなかった要因でしょう。

一方のレイブンスは、恐らくこの試合のプレイブックはセインツ用に仕立てたという印象を受けないくらいに見事としか言いようが
ありませんでした。最近のNFLの流行に反して、ひとりの丈夫なRBにとにかく走らせて時間を消費し、ここぞというときにパスを出す
(決してセインツのディフェンスがザルであったりしたわけじゃないのですが、完全に相手ペースに乗せられていました)。自分たちの
オフェンスシリーズの間、ディフェンス陣はゆっくりと休むことができて、自分たちの出番になれば与えられた任務のごとく相手の
オフェンスに仕事をさせない。ディフェンスの強いチームらしい「重たい」戦い方だと思いますが、RBがパスを投げるような
特別なことをしない、嫌味なまでに地味だけど、見た目以上に堅い試合運びだったんじゃないでしょうか。

by nono_aibon | 2006-11-01 12:26 | NFL
2006年 09月 26日

祝!復活スーパードーム~Week3マンデーナイト・ファルコンズ@セインツ~

b0037148_13592316.jpg

Saints return to Superdome, beat Falcons(NFL.com)
Fans true stars on dome's re-opening night(NFL.com)
Lessons learned from the Saints' performance(NFL.com)
New Orleans needs the Saints(ESPN)
Back to the Dome(Times-Picayune)
セインツ開幕3連勝 (スポーツニッポン) - goo ニュース
Can Saints ride emotion to postseason?(FOX Sports)


昨年の今頃、果たしてセインツは2006年どこでプレイするのだろうかと揺れていました。もしかしたらロサンゼルスへ行く、
とまで言われていましたが、30年以上もの間、セインツはニューオーリンズと同義語でした。だからこそスーパードームを
必死の思いで修復し、ついにニューオーリンズ凱旋を果たすことができました。ちなみにスーパードームの座席は、遠目から見ると
ものすごいバラバラな配色がなされているのですが、これはお客さんがたくさんいるように魅せるための涙ぐましい努力の
一環なのだそうです。しかし、スーパードーム復活の日には、そんな努力もいらないくらいの多くの市民が来ました。

それでも、まさかセインツが2勝0敗でファルコンズを迎えてニューオーリンズに帰ってくると思っていたファンは少なかったでしょう。
コーチ陣、先発QB、オフェンスライン、ディフェンス陣は大きく変わり、RBには超大物新人レジー・ブッシュを迎えて、スーパードームと
同じく「神聖」いや「新生」セインツとしての地元第1戦でした。その幕開けが、いきなりのパンとブロックからのTDでしたので、正直なところ
ここで試合が決まってしまったといえるかもしれません。

でも、セインツはファルコンズのオフェンスをよく研究していました。ウォリック・ダンとマイケル・ヴィックの脚をきちんと封じ、
数少ないパスターゲット、TEアルジー・クランプラーもしっかりマークしていました。おかげでクランプラーはフリーの状態でも
TDパスを落としてしまうくらいでした。テレビであまり映らないところでは、レシーバーへのカバーも完璧に近いものがありました。
まさに「ドーム・パトロール」。

ファルコンズサイドから見ると、過去2週非常に当たっていたダンとヴィックのランを敢えて捨てた感もしたのですが、
やはり今年もファルコンズはヴィックのチームなんだなと思わされてしまいました。パスの精度を上げたいという欲求と、
チームをプレイオフ、スーパーボウルまで導くには脚力が必要という欲求の中で、ヴィックは走ることもパスを通すことも
できなかった印象です。ランはダンとヴィックで何とかなるとしても、パスはクランプラーがターゲットになるもの以外で、
もっと確実に稼ぐことができるプレイが欲しいでしょう。

逆にセインツの攻撃陣は駒が揃った印象を受けます。特にRBがデュース・マカリスターとブッシュという2枚看板を擁しています。
ブッシュはレシーバーとしても使えますので、試合中にも解説があった、レシーバーの位置にブッシュを置いてからのリバースフェイクの
マカリスターのラン、みたいなものも有効に使えてしまいます。こうしたプレイを、スペシャルプレイではなく、実にさりげなく
プレイセレクションに入れられるようになったのは大きいでしょう。

ちなみに、ブッシュが大物だなと思ったのは、後半、ジョー・ホーンとディアンジェロ・ホールがとラッシュトークをし合って、
ちょっとヤバ目になりかけた頃、ブッシュが「まぁまぁ」と間に入って、ホールをなだめたところです。ホールも若い選手ですし、
それだから間に入りやすかったのかもしれないけど、ホーンも、いくらキャラクターとはいえ、自分ところの新人が仲裁するような
ことをしているようでは・・・

でも、やはりこの試合で勝敗を分けたいちばんの要因は、あれだけ駆けつけた大勢のファンです。あの声援と雰囲気が、
スーパーボウルと同じくらいのテンションを作り上げました。両チームとも、コーチがそれぞれ「この試合は特別な試合だぞ」と
発破を掛けていたそうです。しかし、「全米中がセインツを応援する試合だからそれに飲み込まれるな」と気合を入れたファルコンズが、
待ち浴びたファンの大歓声とセインツの気迫で負けてしまいました。ある人いわくセインツは「ハリケーンを上回るパワーだった」と。

そして、セインツはこの先どこまで勝ち星を重ねることができるでしょうか?どうもアメリカではセインツがスーパーボウル制覇をすれば、
最高のサクセス・ストーリー、日本風に言えば「アンビリーバボー」ということなのだそうです(最近のうさんくさいフィクションよりも、
こうしたフィクションならば十分楽しめますね)。しかし、さすがにこの試合に関してはいろいろな上乗せがあると見られても
仕方ありません。スケジュールも昨年3勝という割には、この後かなりきつめな相手が控えています。
特に11/12@スティーラーズ→19日ベンガルズ→26日@ファルコンズなんかはプレイオフ進出に向けての試金石です。
ただこの日の大声援を差し引いても、これまでのようなお得意さんチームではない空気、いやそよ風は感じられました。

by nono_aibon | 2006-09-26 13:59 | NFL